ここでは、カマツカの育て方や日常の管理を解説していきます。
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カマツカの特徴
春には白い細かい花を咲かせ、秋は楕円の実をたくさんつけます。
木質がかたく折れにくくい、鎌の柄に使われたことから、「カマツカ」と呼ばれています。
別名のウシコロシといわれます。
これは、牛がカマツカの枝の間に角を入れると抜くことが、できないくらいかたいという、木のかたさを表現した呼び名です。
ウシコロシ?
ウシコロシなんていいかたはなんとも恐ろしいですね。
諸説あってこの木で、鼻輪をつくったとか、鼻輪をつけるときに穴をあけるために、使ったといった説があります。
鎌塚 ウシコロシ バラ科/落葉低木
◆原産/日本、朝鮮半島、中国 ◆観賞期/花4~5月 実10~11月
◆樹形/模様木、寄せ植え、株立ち、斜幹、半懸崖、懸崖
カマツカ盆栽の日常管理
水やり
表土が乾いたら水をたっぷり与えましょう。
施肥
花が咲く前と結実後に、リン酸、カリ分を含んだ緩効性肥料をあたえます。
植え替えと用土
カマツカの植え替えは、毎年か1年おきに行います。
時期は9月ごろ基本用土(赤玉8:砂2)で植え替えましょう。
芽の動き出す3月ごろの植え替え作業は、花数を少なくすることがあるので、できたら9月行いたいです。
夏越し 冬越し
カマツカが自生しているところは半日蔭なので、夏の強い日差しは遮光します。
冬越しは霜の当たらない軒下などに置いて管理します。
病害虫
ハマキムシをみつけたら駆除します。
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カマツカ盆栽のつくり方 作業のポイント
剪定
徒長した枝には、花芽がつきにくいので、休眠期に2~3芽のこして切り詰めます。
春に短い枝の先端に花がついて咲きます。
徒長する不要な枝は切り詰めておきます。
カマツカは枝打ちが荒い木です。 実や花をつけながら枝をつくるのが、むずかしいときは寄せ植えにして、楽しむのもおもしろいです。
針金かけ
枝が柔らかいうちに針金をかけて、形をつくります。
名前の由来のようにかたい木なので、箸ぐらいの太さになると針金は効きにくくなります。
カマツカのふやし方
実がつくようになるのに時間がかかるので、実のついた木を増やしたいのなら接ぎ木を行いましょう。
時期は2月下旬に、実生で育てた木に接ぎ穂を差し込み割り接ぎをします。
実生をする場合は、熟した実の果肉をとり除いてまきます。
まとめ
カマツカは実がつくまでに、5~6年とかかります。
早くに実のついた木にしたいのなら、接ぎ木に挑戦したいです。
私は、一才カマツカを育てていますが、花が咲いて、実がなっていますが夏になっても実の先に新芽がどんどん伸びてきます。そこで、実を大事にしたいのですが、新芽の剪定時期は、何時がいいでしょうか?
小盆栽として作っていますが実成がよくてこじんまりに作りたいのでが、教えてください。小島
>>小島菊次さんへ
カマツカは花後に形を整えるように剪定を行います。
実の先の伸びてしまう新芽は2~3芽残して切り詰めておくといいです。
一才性の品種は大きくならない性質なのでこじんまり作るのにむいていると思います。
6月の梅雨時ですが、新芽が伸びて来ています。その新芽を切り詰めて小盆栽に
したてようとしています。それで来年には実がつくでしょうか?
実がなっている枝は残してあります。