ピラカンサ(トキワサンザシ)盆栽の育て方

ピラカンサ(トキワサンザシ)盆栽の育て方や日常管理、水やりなどを解説しています。

■常盤山樝子 バラ科/常緑低木
・原産:西アジア、中国
・観賞期:5~6月(花) 10~1月
・樹形:模様木 斜幹 懸崖 文人木

ピラカンサ(トキワサンザシ)盆栽の育て方/木の特徴

ピラカンサはトキハサンザシ属のことです。

盆栽でよくみるのはトキハサンザシとタチバナモドキのことを指します。

トキハサンザシは西アジア原産で赤い実が多くつきます。(品種によって黄実もある)タチバナモドキは中国原産で平べったい橙黄実をつけます。

小さい白い花も観賞することができます。丈夫な木で半日陰でも育ちますが、日当たりがよければ実つきもさらによくなります。

ぼん太ぼん太

びっしり咲く小さな花はそのまま鈴なりの実となります



ピラカンサ(トキワサンザシ)盆栽の年間作業

状態 作業 追肥
1月 結実
2月 剪定
植替
3月

4月 玉肥
5月 開花 芽摘 玉肥
6月 開花 剪定
7月 花芽分化 液肥
8月 花芽分化 剪定 液肥
9月 剪定
植替
玉肥
10月 結実 玉肥
11月 結実
12月 結実

ピラカンサ(トキワサンザシ)盆栽の日常管理

水やり

鉢の表土が乾いたらたっぷり水をあげます。

開花時期は花粉をぬらしたくないので、花に水をかけないようにやります。


施肥

真夏を除く4~10月に、玉肥を施します。

ぼん太ぼん太

骨粉入りの玉肥がおすすめ

ピラカンサ(トキワサンザシ)盆栽の植え替えと用土

ピラカンサはできれば毎年9月か3月の彼岸ごろに基本用土で植え替えます。

根が鉢いっぱいになりやすいので思い切って切りつめてOKです。


夏越し・冬越し

小さな鉢はムロに入れて冬越しします。


病害虫について

ピラカンサは基本病害虫に強いです。

そのかわり鳥に実を食べられてしまうので、観賞期は室内に入れたり鳥対策をしたいです。

はるきはるき

実を食べるうえにフンまでしていきやがる




ピラカンサ(トキワサンザシ)盆栽の育て方/作り方

ピラカンサ(トキワサンザシ)盆栽の剪定方法

4月の下旬ごろから新梢の先端に花芽が開いて開花、結実します。 花芽は前の年の7月ごろ充実した枝の先端につくので8月以降に不要な枝を切るようにします。

それ以前でも徒長枝はこまめに1~2節のこして剪定し、枝が太らないようにします。

ピラカンサは樹芯が強く上へ上へと伸び、曲もつけにくいから剪定で樹芯を次々と立て替えていきたいです。

若木のうちは枝つくりを優先して剪定します。

ぼん太ぼん太

徒長死枝には花がつかない



針金かけ

6月の新梢がやわらかい枝に針金掛けができます。

伏せた枝にも曲がつくように枝つくりをします。

繁殖・増やし方

春挿し梅雨挿しと挿し木はよく活着してくれます。

新梢だけでなく古枝、太枝でも着きます。

不要な古枝の曲がいいところを挿しておくのもおもしろいです。

実生をするときは、とりまきして2年後から切り戻していきますが、開花までは5~6年かかります。

取り木もしやすく模様木をつくるのにいい方法です。



ピラカンサ(トキワサンザシ)のよくあるQ&A

初めてピラカンサの木を買いました。今ついている実は緑色なんですが、これから赤くなるのでしょうか?
ピラカンサは育てるのが難しくなく、実はこれから赤くなってくると思います。
黄実もあります。
実は鳥に食べられるので注意してください。

ピラカンサ(トキワサンザシ)盆栽の育て方まとめ

ピラカンサは鈴なりに実る実が楽しいところです。

病害虫も少なく育てやすです。

枝が伸びやすく徒長枝にならないように剪定していきたいです。

枝が伸びやすいので剪定が好きな方にもおすすめです。