ノイバラばらは日本各地の山野に自生している代表的な種です。
野ばらと呼ぶこともあります。
ノイバラ盆栽の特徴
盆栽では野生種のバラを使用します。
ノイバラは河原など日当たりの良い土手に自生して刈り込まれても、萌芽力がつよく雑草のようなたくましさもあります。
園芸用の大きな花ではなく野に咲く素朴な花を、楽しみます。
テリハイノバラ、八重のイザヨイバラなどいくつかの種類が盆栽用として手に入ります。
野薔薇 バラ科/落葉低木
◆原産/日本 ◆観賞期/5~7月
◆樹形/斜幹、株立ち、半懸崖、模様木
イノバラの育て方 日常の管理
水やり
夏の開花中の水切れに注意しましょう。特に四季咲き性の種類は水を欲しがります。
施肥
玉肥を4~10月に月1回、薄めた液肥を1週間に1回程あげます。
植え替えと用土
3月の芽が動き出す頃か、9月の彼岸頃までに基本用土(赤玉土8に対して砂2割)で植え替えます。
病害虫
野ばらは、日当たり風通しの良いところに置かないと、病害虫が発生しやすいです。
新梢につきやすアブラムシは大量に発生する前に消毒します。
夏以降はカミキリムシの幼虫が入り込んでいないか注意して、幹に穴が開いて入り込んでいる場所を見つけたら針金などで刺すか、殺虫剤で駆除します。
根頭ガン腫病のコブがないか植え替えのときにチェックして、見つけたら切りとり消毒します。
冬越し
野外の霜の当たらないところで管理します。小型のものや秋に植え替えたものは、室内に取り込むようにします。
ノイバラの作り方 作業のポイント
剪定
ノイバラは新梢の短い枝の先端に花をつけます。
そのためあまり伸びた枝には、花をつけないので必要ない枝は、2~3芽のこし剪定します。
時期としては、11月~12月または2~3月ごろに行います。
針金かけ
針金で枝の曲げやすいですが、針金が食い込みやすいので生長期は食い込まないように、チェックしましょう。
芽かき
ノイバラは芽かき作業が大切です。
枝の付け根から勢いよく出てくる芽があると、その枝を枯らしてしまうことも、みつけたらはやめに芽かきをしておきます。
長く持ち込んだものは、根元や株元から出てくる新梢も早めに芽かきをします。
徒長させると幹自体を弱らせてしまいます。
ノイバラの繁殖方法
バラは挿し芽、挿し木は初心者でも簡単にできます。
剪定したときの枝を、2~3節の適当な長さにして、赤玉土などでに挿します。
充分に根がでたら、一回り大きな鉢に植え替え、形を作っていきます。
まとめ
ノイバラはガーデニングに使われる大きな花と違って、素朴な花が魅力です。
挿し木や株わけでも増やしやすく、台木に使われるのでいろんな種類もあります。