黄梅の特徴
早春に鮮やかな黄色い花が咲く黄梅は初春から啓蟄(けいちつ)の前日、3月5日までの季語としてもつかわれます。
まだ寒い時期に咲く黄色い花は、春がもうすぐだと感じさてくれますよね。
高い杯のような形の6枚弁の花で梅にもにていることから、黄梅と言われていますが、梅の仲間ではなく花に香りもほとんどないです。
長年育てても幹は太りにくいですが、そのかわり根は太りやすいので根上がりや石つきのように根をみせる仕立てもおもしろいです。
根元から新たに生えてくるヒコバエをつかって根連なりをつくるのにもむいています。
黄梅、迎春花 モクセイ科/落葉小低木 ◆原産/中国 ◆鑑賞期/3~4月が花
◆樹形/模様木、斜頸、石付き、根連なり、寄せ植え、懸崖
黄梅盆栽の日常の管理
水やり
乾燥には強い方ですが、夏場は水切れしないよう管理や置き場に注意しましょう。
過湿には弱く、根腐れをおこしやすいです。
施肥
真夏を除いた4~10月に月に1回は玉肥を施します。
花つきが悪いなと感じたら、窒素分は抑えます。
オウバイの植え替えと用土
2年に1回以上は行います。
時期は3月ごろに、基本用土で植え替えます。
細かい根がよく張るので、若いうちは根を整理して、思いっきり切って植え替えましょう。
土にくっついた枝から根を張るほど強いので、かなり短く切っても失敗することがないです。
冬越し
寒さに強い方ですが、寒風や霜は避けて置いて冬を過ごします。
オウバイのつくり方 作業のポイント
剪定
時期は4~5月、枝が直線的にでてきます。
花が咲いた枝部分1~2芽残して短く切り詰めます。切るときは枝を伸ばしたい方向の芽を残すとその後、形がつくりやすいです。
強く伸びる枝は、放っておくは伸びるばかりなので、不要な枝は切ってしまいます。
夏が過ぎるころには、花芽ができているので、その後の作業はその花芽をおとさないようにします。
オウバイの針金かけ
枝が細く傷がつきやすいです。
新梢のうちに針金をかけ秋には外します。
上に向かって伸びる枝は、横向きに伏せます。まっすぐ伸びた枝は針金で曲をつけて短く見えるようにします。
オウバイの繁殖方法
3月の春挿し、6月の梅雨挿しはもちろん、生長中は簡単に挿し木ができるので3節づつに切り、下部分の葉はとって赤玉土に挿しておきます。
オウバイの石つき
オウバイは根が太りやすいので、挿してから3年目の春先に植え替えるときに、長い根を切らないでかたちの良い石に巻き付けるようにします。
それを鉢に半分以上埋まるように植え、さらに2年ぐらい根を太らせると、石つきとして花を楽しめます。
さいごに
オウバイは庭に植えていると、草のように地面に張って育っていますが、盆栽に仕立てると、黄色い花、細かく出る枝も魅力ですよね。
石つきは根が育ちやすいから挑戦しやすいです。
日ごろから「これだ」と思う、形のいい石をみつけておきたいですね。