盆栽を購入するとに、知っておきたいポイントを解説していきます。
盆栽を買えるところ
園芸店、ホームセンター
盆栽の入手先として、盆栽園や盆栽を扱っている花木園などが考えられます。
最近では、ホームセンターでも園芸コーナーに草もの盆栽の山野草や、季節ごとの盆栽に仕立てた鉢など購入できるところもあります。
その他、地元の盆栽の同好会、愛好会の集まりがあるなら、その展示会で販売していることもあり、アドバイスをもらえることもあります。
ネット販売
インターネットでも盆栽を購入することもできます。
いろんな種類を様々な値段から選ぶことができる良さはありますが、実際に手に取ってみて選ぶことができないので、ある程度見る目がないと難しいところもあります。
素材として、お値打ちなものを探したりめずらしい種類をみつけることもできます。
完成品より素材を探す気持ちで
はじめのうちはいろんな盆栽をみて、その盆栽の完成した姿や、育てれれている過程をみてどんなどんな樹種でどんな姿に育てるのか、考えましょう。
そのまま飾れるような高価で骨格の良いものもいいですが、
自分で手入れをして楽しむのなら、不慣れなうちは3000円以内を選んで植え替え、剪定、取り木などで作業になれながら、よい盆栽になるように選ぶのも損害が少なくすむのではないでしょうか。
これから盆栽に育てていくものを「素材」「種木」といいます。
小さいものを生長にあわせてつくりながらでも、ある程度の形になれば飾って鑑賞しながら作業していくこともできます。
盆栽の素材の見分け方選びか方
素材だから価格は、安いけどどうやっても盆栽に不向きなものもあります。
そこでどんなところを気をつけて素材を選ぶのかそのポイントを紹介します。
骨格のよい木
育て上げると面白そうな部分があるものとして、少なくとも根や幹などの基本になる部分に「曲」があるものがいいです。
枝は切ったり曲げたりすることができますが、幹を曲げたりするのは、困難だからです。
しかし直幹にスギを仕上げたいと考えるのなら、その木の育て上げたい樹形によっても変わってはきます。
根のおもしろい木
盆栽では、根の部分を幹として育てることがあります。
売っている盆栽の根を鉢をひっくりかえして、見るのはまずいですが、見えている部分におもしろ曲がりや形があるのなら、その部分が魅力として仕上げることもできます。
途中におもしろい曲がある
根からの立ち上がり(根っこから最初の枝の部分)がおもしろくなくて、骨格がよくない素材でも、途中におもしろい曲があったら、取り木することで仕立てなおすこともできます。
しかし、取り木は木の種類によっては、難しいこともあります。
慣れてきたら、取り木の方法を考えるようにしましょう。
病気や虫の害がないもの
葉の虫食いはそこまで気にすることでは、ありませんが、カイガラムシがついていたり枝葉に病斑が出ている素材は、元々弱いものが多く、丈夫にうまく育ちにくいです。
よい盆栽の条件
いろんな種類やたくさんの盆栽を見ていると、だんだんどういったものがよいのかわかってきます。特に展覧会などはお勧めです。
完成品をみることで、素材選びの参考にもなるはずです。
選ぶときに意識したい部分
根張り
基本は、根の地表にでているところが広がってがっしりとしているものが良いです。
そういった根を「八方根」といいます。
幹が片方に寄って倒れそうな「斜幹」でも倒れている幹と反対側の根がしっかりしていれば安定感がでてなおよいです。
幹
幹は根元から最初の枝までの部分が、大事で幹の中でも一番目立つ部分で、その「立ち上がり」が育てる木の樹形らしさやかたちに、むいているのかがポイントになります。
素材でも、この部分は修正がしにくいです。
基本は、大きく緩やかに「曲」を描いているものが良いとされます。
枝葉
枝の出方を「枝張り」と言ってその枝の出方で意識したいのは、下から最初の枝「一の枝」と二番目の枝「二の枝」です。
この部分も、幹の立ち上がりと同じで大きくかたちを変えるのがむずかしいから入手するときは気をつけて見ましょう。
葉は、同じ樹形でも葉の形、葉の出方にクセや性質に違いがあります。
この「葉性」はひとつづつ性質が違うから、葉の出方がよくて向きのそろったものが好ましいです。
盆栽の正面
盆栽は表と裏があります。
表は見栄えの良い正面のことで、
- 根が強く張って左右に広がって見える
- 前後の根が左右より短い
- 立ち上がりの形がよく見える
- 自然な曲がりが見える
- 上の方が少し前の方に覆いかぶさるようになっている
といった部分から表を決めていきます。
見るからにこちらが表とわかるものと、剪定や植え替えをして作業を繰り返していくうちに、生長して美しく見える位置が変わってくることもあります。