サクラ,盆栽

はるきはるき

桜の木は切ったらいけないって聞くけど、盆栽で育てることできるの?


ぼん太ぼん太

花見で見る桜はソメイヨシノが多いんだけど、盆栽には剪定に比較的強い、彼岸桜や山桜なんかが盆栽にむいているんだよ。

桜の特徴

桜といえばソメイヨシノを思い浮かべますが、サクラは剪定すると切り口からかれ込みやすいので、盆栽には難しい樹種です。
そこで、盆栽にされる桜は比較的、剪定に強い富士桜やヒカンサクラが使われます。
剪定後の萌芽力もよく、花や葉が小さいところも盆栽として好まれます。
なんといっても桜は、古肌の幹と花が魅力なので、長年かけて気長に作りたい木ですね。

 

桜 バラ科/落葉低木

◆原産/日本、朝鮮半島、中国 ◆鑑賞期/3~4月(花)
◆樹形/模様木、斜幹、文人木

 

盆栽の桜の日常管理

水やり

根張りがおう盛で葉も大きめなので、水を好みます。水切れには注意しましょう。
水は好みますが、やりすぎは花がつかない原因にもなります。

 

施肥

桜は真夏を除く4~10月に月1回、玉肥を施します。

 

植え替えと用土

根がおう盛なので毎年、秋ごろ9~10月に基本用土で植え替えましょう。根がよく張るのでしっかりほぐして、根を整理します。

長い根を切り詰めて細根が多くなるようにしていきたいのですが、あまり強く太い根を切りすぎると切り口から、傷むことがあるので2年かけて行いましょう。

 

病害虫

春から夏ごろとくに新芽を好むアブラムシが発生します。植え替え時は新しい用土を使って根頭がん腫病に感染しないようにしたいです。

 

盆栽のサクラの作り方 作業のポイント

 

剪定

サクラの花芽は日当たりの良い充実した短い枝につきやすいので、花がおわったころに長い枝は、切り詰めておきます。
強く伸びる徒長枝は花芽がつきにくいから、2~3芽残して切るかふようなら枝の元から切ります。
7~8月には花芽がつくられ、10月ごろには花芽か葉芽か区別がつくようになります。その時期なら不要な枝を選んで切ることができます。

剪定に使うハサミは他の木を切った後は、消毒してからつかいたいです。
菌が切り口から入るのを防ぎたいのでハサミの消毒の他に、太い枝を切った後は癒合剤で切り口を露出しないように塗っておきます。

 

針金かけ

6月頃に新芽や曲のない枝に、針金をかけ形をつくります。

 

サクラの盆栽の繁殖方法

6月に新梢を3節ぐらいで切って梅雨挿しをします。葉は水分の蒸散をしないように1~2枚残すか、葉を半分に切ってもよいです。
接ぎ木もできますが、剪定と同じで刃物は消毒してから行います。

 

さいごに

サクラの幹の味わいとなる古肌は、持ち込むことで出来上がるので、気長に育てていきましょう。