コウチョウギの特徴
花つきがよくたくさん咲く木です。枝の密度が細かいので、生垣にする家もあります。
細かい枝いっぱいに白または淡い紅色の花は小さくかわいらしいです。
そのためどちらかといえば、小さな鉢で小品盆栽として育てるのに適しています。
樹形は、模様木やヒコバエで、根連なり、株たちもおもしろいです。
植え替えのときに根を切ると、かすかな香りがして、それが名前の由来と言われています。
香丁木 香丁花 段丁木 アカネ科/常緑低木
◆原産/沖縄、東南アジア、中国 ◆鑑賞期/5~6月
◆樹形/模様木、石付き、株たち、根連なり、寄せ植え、半懸崖
コウチョウギ盆栽の日常の管理
水やり
表土が乾いたらたっぷりとあげます。水のやりすぎは根腐れの原因になります。
施肥
コウチョウギは真夏を除く5~10月に月に1回、玉肥を施します。
植え替えと用土
根の成長がおう盛なので、毎年3月ごろに行いたいです。
基本用土で植え替え、元肥に粉骨(リン酸肥料)を混ぜるといいです。
根を切り詰めて細い根を増やしていくと、枝も小枝がふえて花がよくついて、姿も良くなります。
冬越し
コウチョウギは寒風に弱いので、12月上旬~3月上旬までは風よけの対策をするか、室内など風の当たらないところに置きます。
病害虫
病害虫は特に心配がないです。
コウチョウギ盆栽の作業のポイント
剪定
開花のために、長い枝は1~2節で切り詰め短い枝にすることで、花芽がつきやすくなります。
切り詰めの剪定は花後から夏までにして、秋からの作業は花芽を落とさないように行いましょう。
ヒコバエも多いので不要なものは切り、樹形を乱すうえ向きや下向きに強く伸びる枝も早めに切り取ります。
かたちをつくるために主幹を決めて、残す枝で流れをつくって不要な枝は切っていきます。
針金かけ
コウチョウギの枝はまっすぐ伸びるので、6月の枝が柔らかいうちに針金をかけ曲を作っていきます。
繁殖方法
新梢を木って2~3節のこして挿します。
成長期ならいつでも挿し木ができ、三又になった枝を挿して、三幹にしたてるのもおもしろいです。
植え替えのときにおもしろい曲のある根を切り、曲の部分を地表に出すように植えれば
そこから芽が出るので、根の曲で生かして樹形をつくるのもいいですね。
さいごに
たくさんの花が咲くコウチョウギは、刈り込みに強いので、自分の目指す樹形をつくりやすいです。
長い根を切り詰め続けること、幹肌が年数の経ったように、古びてきて味わいがでてきます。